うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

生活習慣の大切さ

どうも、うつぶきです。

 

今回は、「生活習慣の大切さ」についてうつ病の視点から切り込んでみようかと思います。

 

 

うつ病になるとどうしても、普段の生活が出来ず、療養中も1日中布団に入っている事も良くある事でしょう。療養のため布団で過ごす事に対して何も反論する事は有りませんが、布団にしかいられないという状態であるということは、普段の生活習慣が乱れてしまっている状態であるということになります。

 

そもそも、一般的に健全に過ごしてるであろう大人の日々の生活習慣例を挙げてみます。

 

・ 6:00 起床 歯磨き 朝食(・お弁当)準備

・ 7:00 朝食

・ 7:30 着替え 仕事の仕度

・ 8:15 出勤

・ 9:00 業務開始

・12:00 昼食・休憩

・13:00 業務再開

・18:00 仕事片付け 退勤

・18:30 帰宅 着替え 夕食準備

・19:00 夕食

・20:00 風呂

・21:00 自由時間 歯磨き

・22:00 就寝

※洗濯・掃除・買い物は休みの日にする事とする。

 

睡眠時間と勤務時間を8時間として考えて、普通に仕事後遊びに行く事が無い場合を例に考えてみました。

ここまでかっちりスケジュールを守る事は無いとはいえ、日々健全に生活を送るためだけでもこれだけのスケジュールが詰まっているわけです。

当然仕事は8時間きっちり終わらず残業する日もあったり、移動の拘束時間がさらに長い人もいるでしょうし、たまに飲み会や友人などの付き合いでこのスケジュールが崩れる事も多々あるでしょう。

 

そうすれば、習慣となっている時間を削り始め、生活習慣は少しずつ崩れていくと思います。削る順番として風呂・掃除・睡眠・自由時間・食事・・・といった順番で生活習慣が崩れていくと思います。

 

若くて体力があれば多少の無茶はそれほどのダメージにはならないと思いますが、怖いのは徐々に生活習慣の乱れが蓄積し始め、休養の時間が足りなくなってくると、体力を失い始め、体が重くなり、抑うつな気分になっていくのです。抑うつ気味で済むのであればまだ何とかなるかもしれませんが、しまいには体が動かなくなってしまい、出勤ができなくなってしまえば、完全にうつ病発症となってしまいます。

 

うつ病自体は、仕事上や人間関係のストレスが末端の原因となりやすいですが、それが引き金になって生活習慣を蝕み、体にも障害が発生してしまうというメカニズムになります。もし、重いうつ病を患い、一日中布団に入る生活になってしまえば、完全に生活習慣は崩壊したも同然の状態になります。

 

こう考えると、日々の生活習慣がいかに大事であるか、改めて実感させられます。

 

私は休職して療養生活となった場合は、まず日々の生活習慣を少しずつ健常に戻すようにリハビリをしていただきたいです。

 

その第一歩でよく睡眠を取るよう指示されるわけです。

確かに睡眠が出来ていないと、疲れを取る事もできませんから、体を動かすきっかけを作れません。なので、まずは睡眠をとらせて溜まりすぎた疲れやストレスを削ぎ落としていくわけです。

このとき、睡眠導入剤を処方する医者も多いです。さすがに睡眠障害になっている患者に対しては仕方ない事かなとは思いますが、睡眠障害と言うよりはストレスに対する抑うつの方が強い人はあまり睡眠導入剤を頼らない事をお勧めします。なぜなら、睡眠導入剤は睡眠を助けるためのものであり、睡眠を保障するものではありません。結局最後は自力で眠りにつくことになります。

睡眠導入剤は強くなればなるほど、常習性があり、減薬をするときに禁断症状や幻覚が出たり、体が慣れて効かないと思ってしまうと最悪ODに走る可能性もあるので、眠る時は極力環境改善を意識して、自分の力で寝ることをお勧めします。

 

過去に眠るためのコツについて記事を書きましたので、参考にしていただければと思います。(普段の生活で眠れない人向けの内容なので、ちょっと矛盾した内容になるかもしれませんが、特にスマホに対する対策については効果があるので参考にしていただきたいです。)

夜眠れない方へ

https://utsubuki-mental.hatenablog.com/entry/2019/03/07/142105

 

 

次に最低限の食事と家事を少しずつ習慣化していただきたいです。これはどちらかと言うと生活習慣の改善と言うよりは体力と集中力を取り戻すためと考えて頂ければと思います。

 

手先を使えば手に取っているものに対して集中します。そして洗濯や掃除は運動量こそ少ないものの、多少歩き回ります。そしてその体力と集中力を補うために食事を摂るのです。料理は出来なければ最悪コンビニ弁当でも構いません。むしろコンビニへ歩く事も一つの運動であり、外へ出るリハビリになりますから。

 

おそらく重度のうつ病の方はこれだけでかなり高いハードルになります。

 

しかし、以前はこれだけの事ができてたはずです。

精神疾患の中には脳の異常をきたすものもあるので、通常の生活が二度と出来なくなる事もまれにありますが、大抵のうつ病の方であれば、きっと克服する事は出来るはずです。

 

ここまで克服できれば後は身なりをきれいにするために、一日中パジャマやスウェットで過ごさないで日中は私服に着替えるとか、歯磨き、髭剃り、入浴等を少しずつ習慣化できるようにしていけば、良いと思います。

 

ここまで克服できれば、後は外出なり何かやってみたい事を出来るようなるのかなと思います。

 

たかが生活習慣、されど生活習慣です。こういった時間があるときこそ、生活習慣をしっかり見直して健全な生活ができるように改善して頂けたらと思います。

 

 

 

おわり