うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

休職中の過ごし方

どうも、うつぶきです。

 

今回は、「休職中の過ごし方」について考えてみたいと思います。

 

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うつ病の診断を受けて2~3ヶ月ほど休職の期間をもらっても、どういう療養生活を過ごしていけば良いのか分からなかったり、ついには休む事自体にも後ろめたさを感じてしまって休めないまま時間だけ過ぎていく事も多くないですか?

 

私も今、休職ではないものの、無職で休養している身ではあります。そして、大分うつ病で休む事に対して割り切る事もできてきたかなとも思っていますので、自分の今の日常の過ごし方を例に、休職中の過ごし方について考えてみましょう。

 

※もしよろしければ、以前の記事、休職から復職へのステップと一緒に読んでいただければより理解を深められるかと思います。

https://utsubuki-mental.hatenablog.com/entry/2019/03/13/123813

 

まずは、休むことに対して前向きに捉える気持ちを養う必要があります。

そもそも忙しい職場の中で数ヶ月という長い期間、仕事から離れるわけで、それだけでも罪悪感を感じてしまう人も非常に多いのかなと思います。しかし、今あなたは仕事が出来ない状態なのです。まずは、自分を大事にしましょう。どんな仕事でも最終的には己の体が資本になります。無理が過ぎて体が動かないことになっては何も出来ません。

まずは自ら休む事に前向きになることが大事です。

 

そして、家族や友人の理解を得られれば尚理想です。

こればかりは他人の気持ちなので、特に親からは理解を得られない可能性があります。

まずはダメ元でいいです、自分の今おかれている状況を”正直”に話します。この、正直が大事です。理解してもらえるように何かに置き換えたり、少し柔らかい表現に直さないことです。もし、理解を得られなかった場合でも、正直にはっきりと伝える事だけで、自分の中で気持ちがスッキリします。逆に話をゆがませてしまったほうが、後ろめたさを感じてしまうので、気持ちがよりモヤモヤしてしまい、逆効果という可能性も出てしまいます。

もし、家族や友人の理解を得られたのであれば、心置きなく休職期間を過ごす事ができるようになるでしょう。

 

 

さて、休養期間がはじまりました。今度は普段どう過ごして良いのか分からなくなります。

すでに体が動かない程つらい状況であればまずは布団で横になり、最低限の栄養と服薬だけを忘れずに過ごすという事しか選択肢は無いと思いますが、ある程度元気になり、例えば家の中であれば体が動くとか、なまじ行動が出来るようになったときに何をすれば良いか分からなくなりがちです。

よく聞く方法は、趣味を見つけるとか、運動をするとか何かしらに打ち込んで、仕事を忘れる事を勧めてくる人は多いと思います。これはこれで悪いとは言いませんが、それだけだと、自分がうつになった根本原因が理解できずにぼんやりした療養期間を過ごしてしまいますし、何も出来ない状態から病み上がりになった直後で何か物事に興味関心を持つ事も難しいと思います。

それであれば、少し体も頭も使える状態になったわけですし、一度うつになった根本原因を考えてみましょう。これが本当に仕事だけが原因だったのか?それとも実は普段の生活習慣の中でうつ病を誘発する事をしていたのか?これが分かるだけでも、その後の休養期間が有意義なものになるはずです。そして、根本原因は意外と普段の生活習慣が影響している事も多いです。

 

割と多い原因が、

・お酒 ・タバコ ・栄養不足と過多 ・夜更かしによる睡眠不足(休日の昼夜逆転) ・SNS依存 ・(ギャンブルや買い物依存も含め)お金の不安 ・趣味の人間関係  等・・・

 

まだまだたくさん理由がありそうだとは思いますが、まずはこれらを克服するため1日のスケジュールを組んでいくわけです。

 

上記の原因より自分が取り組んだ事は、まず、食生活を改善しました。極力食べる時間を一定時間に保ち、ずっと癖になっていた早食いをやめるよう、一口食べる毎に箸を置き、50回かんでから飲み込み、箸を持ち直して次の一口を食べるようにしました。これだけでも食べる量が一定になり、腹持ちもよくなって昼や夜に間食をする事も大幅に減りました。

 

また、夜中にSNSを見て眠れなくなるのを改善するため、寝床にスマホやパソコンを置く事をやめ、眠る事に集中するようにしました。充電器もリビングに置いて徹底してスマホを寝室に持ち込まないようにしました。

 

これも結構効果的で、まず、寝るときに考え事をする事がほとんどなくなりました。夜眠れなくなる一番の原因が考え事で脳が休まらないためです。

SNSに問わずネットを見れる環境で何か気になる事があると、すぐに調べたりして、余計眠れなくなるという悪循環があります。自分も、周囲が気になる性格なので、当時はSNSを見ては、いろいろと考え込んだりして眠れない時がしばしばありました。

 

また、寝床で動画を見ながら寝るのも良く無かったです。以前は眠れない時はYoutubeをみて寝落ちする事がよくあったのですが、暗い中で光を見るので脳が興奮したまま体が休まらなかったり、単純に動画が気になって結局眠れなくなるという事もあったので、就寝時は完全にスマホとパソコンは切り離しました。

 

こんな感じで、自分に負担を掛けていた生活習慣を少しずつ遠ざけてうつ病になる原因を切り離していくわけです。

 

そして、次に住む環境を意識します。おそらくうつ病で何も出来ない状態の時は特に掃除が行き届かなくなり、最悪ごみ屋敷になっていませんか?そこで、自分の体に無理の無い程度に、普段から片付けや掃除をする習慣を身につけるのです。

物が整理されていないぐちゃぐちゃな部屋で療養しても、気持ちが沈みがちになります。本当なら療養が始まったらすぐ片付けができれば良いんですが、体が動かないくらい重い場合も有ります。その場合はまずは体が動くときでいいです。心を整理するつもりで部屋を整理してみると良いですよ。

 

最後に起きてる時間と寝る時間の意識をするために、昼間は、家を出ないときでも一日中パジャマで過ごさずに、外出ができる格好で過ごすことです。そうする事で起きてる時間と寝る時間をしっかり切り分けて、規則正しい生活を過ごす事ができるようになります。

 

ここまでちょっと話が長くなりましたが、私から言える休養中の過ごし方は「衣・食・住」を整える事、これに尽きます。衣食住が充実してから、何か趣味や新しいことを始めて、仕事と距離を置く事ができれば、うつ病から少しずつ改善ができると考えています。

 

ただ、とにかくまずは無理の無い程度に少しずつ改善する事です。無理や焦りのある状態で行動すると、本来の目的であるうつ病の療養に繋がらなくなりますので、マイペースで改善を心がける、これくらいの気持ちで始めて頂ければと思います。

 

 

これはあくまで私の一意見ですので、ひとつの参考にしていただけたら幸いです。

 

 

今回は以上です。

 

次回もよろしくお願いします。