不安との付き合い方

どうも、うつぶきです。

今回は、「不安」について考えてみたいと思います。

私は、うつ病と不安障害と診断された身です。さぞかし、不安に対する付き合い方が下手だったため、社会で通用しなかったのかなと感じています。

不安は、生きていく上で誰しもが抱える事であり、今日本で生きるにはそれぞれ不安の規模は違えど自分ひとりでは抱えきれない不安に晒されているのが現実だと思います。

となると、誰しも不安は抱えるものだと開き直って、不安と上手に付き合っていく必要が出てきます。

ところで、不安はどのような時に抱くのでしょうか？

例えば、

• 将来の生計に対する不安
• 今の仕事が続けられるか、もしくは与えられた業務を完遂できるのかに対する不安。
• 他人に怒られたり、虐められたりするのではないかという恐怖に対する不安

等、いろいろな不安があるのかなと思います。

今挙げたこれらの不安には一つ共通点がある事に気づきましたか？

これら全て「未来」に対して抱いている事なのです。

私は、「不安は、未来に対しての自信喪失から来るもの」だと考えています。

特に、不安障害を患う人は完璧主義の人が多いです。そのため、未来の出来事に対しても１００点を求めてしまう傾向もありますし、過去の成果がたとえ９９点だったとしても落第と捉えてしまう傾向があります。

まず、過去の結果を意識しすぎると、より未来の成功に対する意識が強くなってしまいます。

結果はあくまで普段の努力の成果です。そしてその成果はその時の流れで上下にぶれる事もあります。この不確実な結果に踊らされて、理想の未来像を自分に課せられた義務と捉えてしまう事により、その義務が達成できるか不安を抱いてしまうわけです。

先程の三つの例をより具体的にどのように不安へと昇華してしまうか考えて見ましょうか。

・将来の生計に対する不安

今、貯金が少なく、給料もギリギリで生活している　→　今後発生するであろう出費が払えるのか不安に感じる

・今の仕事が続けられるか、もしくは与えられた業務を完遂できるのかに対する不安。

最初のころは業務もそつなくこなせていたが、今は与えられた仕事がなかなか進まない　→　この仕事は本当に完了するのか不安に感じる

・他人に怒られたり、虐められたりするのではないかという恐怖に対する不安

学校で気になったことを話したら、相手に嫌な顔をされた　→　また、相手に気分を害する話をしてしまうのではないかと不安に感じる

おそらくこんな感じかなと考えられます。

私から一つ言えることは「過去　≠　未来」と言う事です。

過去も、未来も違う世界です。特に、過去が良かった事に対しては、未来も良い事が起きると結びつければ不安を抱かず、ポジティブな行動をする事ができるかもしれません。

しかし、過去が悪かった場合、未来も悪い事が起きると結びつければ、自ら悪い結果に向かって行きがちになり、更に不安が膨大になってしまいます。

そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか？

まずは過去と未来を切り離す事です。過去の結果が未来も同じ結果になるとは限りません。もしかしたら何かしらの好転があるかもしれませんし、逆に何かしらの不運に見舞われる可能性もあります。それであれば、過去と未来は違うものだと割り切る事が大事です。

ではこの割り切る方法は何かと言いますと。

「今」に集中する事です。

今の行動が結果となってどんどん積み重なっていきます。

と言う事は未来の結果は、今の自分の行動をベースにその時の状況と運で決まるわけです。

これ、１００％想定できますか？

はっきり言います。絶対出来ません。出来たら予言者です。

しかし、今の行動で未来の方向性を良いほうにも悪いほうにも向かう事は出来ます。

この行動力を磨くためには、今に集中する事、この他にありません。

不安が溜まってくると、今の自分にも疑心暗鬼になってしまい、行動が出来なくなってしまう気持ちは非常に良く分かります。そして、不安はちょっとした気持ちの隙ですぐに生まれてくるものです。不安は誰しもが抱くものだと割り切り、とにかく今に集中する事ができれば、いずれ時間が不安を解消してくれるでしょう。

そして、その今に集中するという事は、何もポジティブに行動することだけとは言ってません。不安だと思えば、一度手を休めて落ち着いたり、場合によっては休養する事が未来にプラスに作用します。

今仕事が出来なくなっているという状況に対しても、未来は元気に仕事をするために、今、休む事に集中するのです。そう考えれば休む事に対する罪悪感も解消されるかと思います。

以上、一難去ってまた一難と不安は尽きないものですよね。不安は尽きないものだと思って上手く距離を保って付き合うことで、自分の今の調子を知る事もできますし、物事に慎重になる事もできると前向きに付き合ってみては如何でしょうか。

今回は以上です。

次回もよろしくお願いします。