うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

うつ病のメカニズム

どうも、うつぶきです。

 

 

今回は、そもそもうつ病はどうなって発症するのか、いろいろなサイトや文献でも綴られていますが、私なりの解釈で極力皆様に分かりやすく解説してみたいと思います。

 

うつ病は、よく、心の病気とか、脳の病気、神経の病気などいろいろな説がありますが、私の解釈で言えば全ての要因が複雑に絡んで最終的に身体に影響を与える病気なのかなと考えています。

 

まず、発症のきっかけについてですが、これは先天的な脳や神経の病気を除いた場合、外的環境からのストレスによるものだと思います。

 

ストレス自体は全てにおいて悪いものではございません。楽しい事も実はストレスになります。ストレスとは、外傷・寒冷・精神的緊張などによる刺激なので、楽しいと思う事でもそれが緊張であればストレスとなります。

これがうつ病を発症するストレスとなると、自身に負荷を与えることに繋がるので、例えばいじめやDVの外傷や、仕事上のパワハラモラハラなどの要因が主なうつ病発症に関わるストレスとされています。

 

それでは、医学的にうつ病のメカニズムについて考えてみましょう。

 

うつ病に関わる神経として、自律神経がコントロールできるかにかかっているのですが、このコントロールには、交感神経と副交感神経が大きく関わります。

 

これら二つの神経について、役割を一言で説明すると

 

交感神経 :普段起きているときに仕事や緊張をすると働く神経

副交感神経:休んだりリラックスするときに働く神経

 

この二つをバランスよくコントロールする事により自律神経が機能しているわけです。

しかし、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる事により自律神経失調症を患う事となり、さらに副交感神経が機能しなくなってしまうとうつ病となってしまいます。

 

うつ病になる経緯を簡単に言えば、普段の生活によるストレスにより、過剰に交感神経を働かせてしまうことで、常に緊張状態を維持してしまい、神経の伝達や睡眠等に異常を起こします。その上、副交感神経が働かなくなる事で、だるさや不眠、意欲低下などの心体異常を起こしている事となります。

 

この状態を改善するためには、正常に副交感神経を働かせる必要が出てきます。

副交感神経を働かせるためには、神経を伝達するための物質を働かせ、脳に情報を伝達させる必要があります。この神経伝達物質でよく聞く名前が「セロトニン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」といった物質が有名です。

 

セロトニンは興奮を抑制する作用、

ノルアドレナリンドーパミンは興奮を作用するための物質となります。

 

そのため、うつ病の療養にはセロトニンの分泌を促すことが有効となります。

セロトニンを分泌させるのに有効な手段として挙げられるのが、

 

 

抗うつ剤の投与による治療

セロトニンを作るトリプトファンを含む食べ物を摂取する(大豆製品・乳製品・穀物・バナナなど)

・リズム感のある運動をする(普段の食事の咀嚼もリズム運動となります)

・日光を浴びる

 

これらが挙がります。

前者二つはセロトニンを摂取するための方法であり、後者二つはセロトニンを活性化させる効果があるとされています。

 

そして、副交感神経を働かせるだけでなく、交感神経の過剰な働きを抑える事も重要です。そのためには、ストレスを感じる環境から距離を置く事が重要となります。

 

 

こう考えると、よく、休職中は「仕事の事を考えずによく休んで、食事を摂って、お日様を浴びながら運動する」といった事を勧められるのも理解できるかと思います。

 

憂鬱な気持ちが積もり積もった結果のうつ病なので、なかなか体を動かす事や外に出る事に抵抗を覚えがちではございますが、少しでもうつ病を克服して再度働ける体を作りたいのであれば、まずは無理の無い程度から生活改善を初め、少しずつうつ病を乗り越えてみては如何でしょうか。

 

 

おわり