うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

うつ病が治るまでに掛かる期間の話

どうも、うつぶきです。

 

今回はうつ病の療養期間について触れてみようと思います。

 

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よく、うつ病は3ヶ月とか半年で治るという考えを持つ方が多いですよね。

しかし、皆様実際にうつ病を患ってから今までどれくらいの期間が経過してますか?

 

恐らく短くても1年、2年、長い方では20年以上と言う方も珍しくないと思います。実際私も最初にうつ病と診断されてから、今まで14年経過しています。

 

そうなんです。

 

うつ病はよっぽど効率的に療養が出来たとしても1年未満で治る事はまずありません。

 

確かに以前のうつ病は投薬と療養で治るケースも多かったです。

まだ、今みたいにうつ病が表向きには出てなかった頃、うつ病を患う傾向にある人は高齢者や40代50代の方に多くみられました。そして、その原因も主に過労や身体能力の低下による気持ちの沈みから発症する事が多く、適切な投薬と療養で治るケースが多かったそうです。

このケースにおけるうつ病のことをメランコリー親和型と言います。

 

しかし、今うつ病を患う方はどういった原因で患った傾向にあるのでしょうか?

 

幼少期、少年期、青年期における虐待、いじめ、親や先生からのモラハラパワハラ、ネグレクト等や、社会人になってからの会社のパワハラモラハラや多重労働、社会に対する不適合に対するストレス、またトラウマになるほどの事件や災害等の被害によるストレス、結婚に対するストレス、女性においては出産におけるストレス、両親の介護に対するストレス等々、ストレスにおける原因を挙げればキリがありません。

 

それだけ実際にストレスに対する耐性も落ちたとも言えますが、逆に言えばそれだけストレスが蔓延していてこれ等を跳ね除けるのに皆が精一杯なため、優しかったり、真面目だったり、我慢強い方々が跳ね除けあってるストレスを抱え込む事によってうつ病を患っているものだと感じます。

今みたいな傾向でうつ病を患う方々はこれ等の原因から一時的に解放された時、意外と普段通り行動できることもあります。

 

私も恐らくこの傾向でうつ病を患いましたが、こうした、外部からのストレスが要因で患う傾向にある、イマドキのうつ病「非定型うつ」といいます。

※他にも多々うつ病の病名は沢山ありますが、今回はこの非定型うつを前提としてお話します。

 

この非定型うつは発症と寛解を繰り返しやすく、結局は治らずじまいというケースも多々あります。

 

これは私の経験や推論でお話しますが、この非定型うつについては原因となるケースは多々あれど、大まかな完治へのプロセスはほとんど同じものであると思います。

 

私が考えるプロセスは以下です。

 

▲▲▲ 非定型うつ病克服のプロセス ▲▲▲

 

①まずはうつ病によって動けなくなった体を動けるようにするため、病院へ診察し、投薬と睡眠で体を治す。

※以後通院と投薬は⑦の自立が出来るようになるまでずっと継続する

 

②体が多少動けるようになったら、うつ病になって出来なくなった最低限の生活習慣を少しずつ取り戻す。

 

③家であれば体が動く位体調がよくなれば、今度は少しずつ外出することで、外部と触れ合うことに慣れると共に散歩等の多少の運動も取り入れ、体力作りをする。

 

④大分普段の生活の支障を克服できるようになったら、現状の生活環境について見直し、うつ病の原因となっていたことに対して距離を置くか和解するか、何かしらの解決へ導く。(うつ病の原因克服は①のタイミングでやるべき場合もある)

 

うつ病の原因を解決した状態での生活に少しずつ慣れていき、余裕が出てきたら今後自立するための計画(復職・転職・自営等)を医師に相談しながら立てる

 

⑥体調や思考が安定し、医師からも復職の許可が出次第、⑤で計画したことを行動に移す

 

⑦実際に自立する事が出来て、元気だった頃のように生活を送る事が出来るようになって初めてうつ病完治

 

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いかがでしょうか?

これだけのプロセスを3ヶ月とか半年以内に出来ますか?

 

はっきり言います。無理です。

 

よくありがちなのが、途中で強引に復職や転職をして、うつ病療養のプロセスの続きをやるというケースです。

この場合、会社がうつ病に対して理解を得てもらえるのであれば仕事をしながら治すことは可能かもしれません。

しかし、例えば会社が原因でうつ病を発症したのであれば、高確率で再休職に追い込まれます。

なぜなら、うつ病を患った原因を解決できていないからです。私も過去に何度も休職と復職・転職を繰り返し続けました。

 

仕事をする事によって安心感を得られるのでその方が良い方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そのケースは極めて稀で大半の方は仕事とうつ病の原因を同時に抱えることは困難です。

 

もし、お金の問題でどうしても復職しなければという考えに陥ってしまう方はしっかり傷病手当金等の給付金や失業手当について相談して経済的に不安のない地盤を固めてからゆっくり療養生活が出来る環境を作る事も大事です。

 

まずは、うつ病は3ヶ月や半年程度で治るような病気ではないと言う事を意識して、焦ることなくゆっくり療養していければと思います。

 

 

今回は以上です。

 

次回もよろしくお願いします。