うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

我慢の限界

どうも、うつぶきです

 

今回は我慢の限界について考えてみたいと思います。

 

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精神疾患を患う人たちに対し、理解の出来ない心無い人達が揃っていう事は、

 

「我慢が足りない」

 

と言う事です。

若干脱線はしますが、当時父親(DV・パワハラ毒親)は「我慢も金のうち」と言ってた事があります。

それだけ我慢する事自体が生きるための義務や手段だと考えていたのだと感じます。

 

ただ、では精神疾患を患う人は本当に我慢が足りないのでしょうか?

 

 

はっきり言います。答えはNOです。

 

 

逆です、精神疾患を患う人ほど我慢している傾向があります。

もし、我慢せずに仕事をしないのであれば、それはただのニートです。

 

では、なぜ同じ、もしくはそれ以上の我慢をしているのにもかかわらず、平気でいられる人と精神疾患を患う人と分かれるのでしょうか?

 

原因は色々あると思いますが、いくつか挙げると、

 

・従事している仕事が苦手で向いていないため、社内でパワハラモラハラの的とされ我慢の限界に達する

・幼少期・少年期から親からDVやネグレクトをされ、すでに我慢が限界なので職場や学校生活の我慢まで許容しきれない

・幼少期・少年期からいじめを受け、人間関係に対する我慢をすでにしているため、職場や学校での我慢が耐えられない

・家庭内でのパワハラモラハラ・DV・育児も我慢しているため、職場での我慢が許容しきれない

 

今、4点挙げてみましたが、一つ目の仕事が向いていないと言う事については我慢の仕方の問題であります。ただし、残りの3点については我慢の限界そのものの問題になります。

 

それぞれのケースにおける我慢について私なりの見解を述べます。

 

 

・従事している仕事が苦手で向いていないため、社内でパワハラモラハラの的とされ我慢の限界に達する

 

まず、仕事が不向きな場合のケースですが、いくら上司や先輩方も同じくらいの我慢をしているとはいえ、実際のところ、そうした上司や先輩方は効率よく最小限の我慢しかしていません。

 

我慢という言葉は、別名で「忍耐」と言う言葉に置き換えられます。

忍耐という言葉に置き換えれば、耐えるために「努力」をするということに繋がります。

 

先程言った効率の良い我慢と言うのは、言い換えれば効率よく努力したという結果に過ぎないのです。

日本は資本主義であり、成果主義の社会です。特に今は少子高齢化により人手不足であり、より効率よく実績を上げる事を求められます。

この効率の良い努力の仕方は理論上では効率的かもしれませんが、その仕方自体に向き不向きが生まれてしまうわけです。

 

もし、効率よく仕事が出来なくても、社内での居場所を確保できているのであれば、そこまで我慢を蓄積することはありません。

しかし、どうしても仕事が出来ない社員に対してパワハラモラハラで追い詰める上司や先輩は存在します。

このような人間に対して、器用にスルーができないと我慢の限界に達して、精神疾患を患うことになります。

単純に仕事の負荷が大きくなりすぎたと言う事例もあるかもしれませんが、それでも生き残る社員がいると言う事は、負荷を大きくしすぎないためにスルーする技術があるからなので結局効率よく努力が出来ているという事になるわけです。

 

もし、会社の方針に対して効率よく努力が出来ない場合は、精神疾患を患う前に転職を考えたほうがいいかもしれません。

心の健康は体の健康に繋がります。体の健康に害が及んでしまえば、仕事自体にも従事できなくなるため、逆に自分の首を絞めている事にもなりえます。

 

 

・幼少期・少年期から親からDVやネグレクトをされ、すでに我慢が限界なので職場や学校生活の我慢まで許容しきれない

・幼少期・少年期からいじめを受け、人間関係に対する我慢をすでにしているため、職場や学校での我慢が耐えられない

・家庭内でのパワハラモラハラ・DV・育児も我慢しているため、職場での我慢が許容しきれない

 

 

これ等に至っては、職場や学校云々の問題以前の話になります。

 

そもそも、ある意味では既に大きなハンディキャップを背負っている状態です。

このようなハンデを抱えてしまうと、社会に出てからちょっとしたことでくじけがちになります。なぜなら、すでに大きな我慢を背負っているからです。

 

こうした過去、もしくは現在進行形で背負うプライベートでの我慢については会社が立ちいる事はしません、というより出来ないです。

会社はあくまで営利集団です。社員のプライベートが原因で仕事に支障をきたしているとしても、それに首を突っ込んでくれるような上司はほとんどいないものですし、結局のところ能力不足としてうつ病になり、休職・復職を繰り返しつつ、最終的には退職・解雇に至るケースが多いかと思います。

事実、私はこのケースと先程の努力の仕方の誤りの半々が原因で前職が解雇に至ったと考えています。

 

このように、事前にハンデを背負ってしまった場合は、予めそのハンデの原因について何かしらの解決をするしかないのかなと思います。

 

どんなに効率的な仕事をするにしても、一定量の努力が必要になる事は否めません。

 

その努力のための我慢が出来ないのであればその元凶をしっかり断ってから気持ちを新たに仕事に接するしかないと思います。

プライベートの人間関係のため、和解が出来れば一番スッキリすることではありますが、最悪断捨離をする決断に迫られる事もありえます。

私は親との関わりから距離を置いてようやくうつ病克服のスタートラインに立てました。

もし、こうした家族・友人関係におけるトラブルで仕事が手に付かない場合は一度勇気をもって相手と向き合い、解決して頂ければと思います。

かくいう私も、親と距離を置けるまでに10年以上掛かっています。親や家族に至っては、ある意味一生付きまとうので本当に辛い事です。

 

 

以上が、私なりの我慢の限界に対する考えですが、双方において精神疾患になってしまった方へ最後に言いたい事は、

 

 

自分の努力不足・我慢不足でうつ病になり、周囲に迷惑を掛けてしまったと自己卑下しないで下さい。

 

むしろ、自分はここまで我慢した、努力したんだと労ってください。

 

うつ病は自分を責めがちになります。しかし本当は人一倍頑張った結果なんです。

自己を追い詰める必要はありません。まずは頑張った分しっかり休んで少しずつ本来の生活リズムに戻っていける足がかりとして参考にしていただければ幸いです。

 

 

今回は以上となります。

 

次回もよろしくお願いします。