うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

失敗を恐れないために

どうも、うつぶきです。

 

今回は、「失敗」について考えてみたいと思います。

 

真面目な方や、完璧主義な方が結構一度の失敗で大きくメンタルが崩れるという方が多いのかなと思います。

どうしても失敗してはいけないというポリシーが、失敗を恐れてしまい、むしろ仕事が進まなくなってしまうということが多く、挙句の果てに与えられた仕事が完遂できずにうつ病で休職もしくは退職となってしまい、結局失敗してしまうというケースが多いです。

 

正に私もこのケースをたどってきた人の一人です。

 

では、なぜ失敗をしてはいけないと思ってしまうのでしょうか?

 

①依頼者の期待を意識してしまう

依頼された仕事は自分のための仕事は全く思えて無いんです。言われたことを希望にこたえてやりきるという気持ちがいっぱいであるため、基本的に依頼者の顔色を伺いながら仕事をしています。なので、失敗したときに過剰に申し訳なく感じてしまうのです。

 

②叱責を恐れる

①に近いんですが、単純に出来なかったときに怒られることを恐れています。特に真面目な方だと、叱責を受けること自体が悪だと感じる人も多いので、どうしても怒られないようにと、完成したものを確実を提出しなければと自分を追い詰めてしまうのです。

 

③自分に厳しすぎる

これは完璧主義者に多いのかなと思いますが、99%の完成品でも1%の欠陥があると失敗と思ってしまう方です。何事も白黒はっきりしないと気がすまないという性格が、ムダに細かいところまで意識してしまい、本来の目的を見失って業務が進まなくなってしまうパターンです。

 

まだ、理由があるかもしれませんが、大まかにはこの三点が失敗を恐れる理由かなと思います。

 

では、仕事を依頼する人は完璧なものを求めているのでしょうか?

確かに、最終的には完成したものを求めるとは思います。

 

しかし、仕事を依頼して、いきなり完成してなければカンカンに怒られるものなのでしょうか?

それは基本的には怒られないはずです。

確かに依頼者の性格や気分にも左右されるとは思いますが、基本的に全然求めていないような成果物を提出しない限りは、叱責というよりは指摘をして戻されるもののはずです。なので、依頼者としては怒っているわけでは無いです。むしろ、完成のためのアドバイスをしていると前向きに解釈していいのです。

それを失敗したと解釈してしまうと、失敗ができないと思い込んでしまい、焦ってしまったり、パニックになってしまい、最終的には精神疾患へと繋がってしまうのです。

おそらく病名としては、不安障害や適応障害といった病名になるでしょう。うつ病とはちょっと違った症状となります。

 

では、失敗を恐れないためにはどのような心構えをすれば良いのでしょうか?

 

①完璧を求めない

何よりもこれが一番です。依頼者が一番心配することは、依頼したものが完成したか、ではなく、進捗が進んでいるかです。途中の段階でも、進んでいることを確認できれば安心して任せられるのです。それであれば、まずは完成してなくてもとりあえず依頼者へ成果物を見せてしまうのです。そうすることでさらなるアドバイスをもらうことも出来るので、むしろより完璧へ近づく一歩となるのです。そのためにも、まずは80%出来れば良しと割り切る姿勢を持つことが大事になります。

よくよく考えてみてください。これはあくまで勝負の世界になりますが、スポーツ選手が全戦全勝ってことは間違いなく無いですよね?世界ランク1位になったテニスの大坂なおみ選手も次の試合で1回戦負けしています。これを1試合だけで切り取ると成績は0%かもしれませんが、全体を通してみれば80%くらいの成績のはずです。それでも大坂選手は世界ランク1位なんです。

結果は完璧でなくていいんです、何よりも過程が大事なんです。

 

②結果よりも過程に意識を持つ

①の内容に被る部分があるかと思うのですが、失敗した時は必ず原因があります。この原因を分析して、同じ過ちを繰り返さない事が自身の成長に繋がります。この過ちをしてしまったという結果に過敏になってしまい、失敗を恐れてしまうのです。

失敗は成功の母と言う言葉があるくらいです。失敗することをむしろ良いことと思って前向きに立ち向かえばいいんです。

 

③自分の仕事であると切り替える

これは意外な切り替え方なんですが、依頼者の仕事だと思うから顔色を伺ってしまうのであれば、この仕事は自分の仕事であると思い切って切り替えてしまうのです。そうすることで、自分の仕事なんだから、自分が考えたことを思い切って行動に移していいんです。それで失敗であれば②と同様に、原因を分析して自分の経験の糧にしていくという認識で仕事をしていきます。自分の責任というと重く捉えがちになってしまいますが、他人の業務を自分の責任に捉えるのではなく、あくまで自分が成長する責任であると捉えればいいのです。

依頼そのものの成功失敗については一切考えず、自分の事だけ考えればいいのです。

 

 

以上、三点挙げてみました。

 

とにかくまずは、完璧を求めず、たくさん失敗して成功へ導くという考え方を持てるようになれば、仕事に対するプレッシャーも緩和できるのかなと思います。

 

 

失敗を恐れて、仕事に手が付かなくなってしまった方はちょっと考え方を切り替えてみては如何でしょうか。

 

 

おわり