復職における注意
どうも、うつぶきです。
今回は、うつ病から復職するときにおける注意について私の見解を述べようかと思います。
うつ病で療養し、大分元気になってきた時に意識し始める事が「復職」です。
確かに生きていく上では仕事をしてお金を稼がなければいけません。
しかし、たいてい復職のタイミングで焦りや我慢をしすぎてしまい、すぐにまた療養生活に戻ったり、自分はこの会社に迷惑が掛けられないと退職に踏み切ってしまう事が多いです。
実際のところ、復職に成功している確率は2割程といわれています。
それだけにうつ病における復職は想像以上に狭き門であり、場合によっては更に自分を追い詰めることにもなりかねないものであります。
かく言う私も今まで一度も復職や転職に成功した事などありませんし、今回はこれまでの失敗から学んだ事を経験談として綴りたいと思います。
~ うつ病からの復職で注意する事 ~
①とにかく長く療養期間を取ってじっくり休む
②しっかり医師と復職が可能であるか相談し、復職時期を職場とすり合わせる
③職場の上司か人事にしっかり状況を話した上で、少しずつ負荷を戻す感じでリハビリしながら仕事と向き合う
④復職後もしっかり病院には通い、経過を報告しながら場合によっては服薬での治療は継続する
以上の4点です。以下、詳しく説明します。
①とにかく長く療養期間を取ってじっくり休む
まずはしっかり仕事が出来るまでうつ病を克服するために休む事が大前提です。
よく勘違いしがちなのが、寝て体さえ動くようになれば仕事は出来ると言う考え方です。
それははっきり言って、日々仕事で疲れたから寝て休んで次の日また仕事に出るという感覚と全く変わりません。
そもそも、仕事が出来るようになるまで回復するのに数ヶ月かかっている事自体が病気なのです。その原因に目を向けずに体が動くようになったからという安易な理由で復職してもまた自分を追い詰め、再休職もしくは退職に追い込まれる事は目に見えています。
まずはしっかり自分のうつ病に向き合い、その原因を解決してうつ病の回復を目指す事が大事です。
そのためには1ヶ月2ヶ月なんて期間では治らないと私は考えます。
場合によっては年単位で休む覚悟も必要だと思います。
この件においては過去記事で「うつ病が治るまでに掛かる期間の話」で綴らせて頂いておりますのでそちらも参照していただければと思います。
②しっかり医師と復職が可能であるか相談し、復職時期を職場とすり合わせる
次に意外とないがしろにしやすいのが、復職時期を医師と相談しているかです。
よく、休職期間を予め定め、その期間が終了したら即復職しなければならないという感覚に囚われませんか。
私もそのような気分に晒され続け、短い休職期間で焦って復職して失敗続きでした。
しかし、その際私は一度も復職していいか医師と相談をしていませんでした。
そして、勝手に復職して失敗する。
これも原因としては、復職しなければならないという焦りからきます。
なので、①と被りますがまずは予め余裕のある休職期間をとり、その上で医師しっかり復職してもいいのか相談したうえで、復職のタイミングを職場とすり合わせれば良いかと思います。
また、まだ復職が難しい状況であれば、しっかりと休職期間を延長してもらうといった手続きをして、療養することに集中する事が一番です。
中にはそんなこと会社が認めてもらえないです。と仰る方もいるかと思います。
はっきり言います。そのような会社はうつ病に対して受け入れられないネガティブな会社です。もっとはっきり言えばブラック会社と言ってもいいでしょう。
それであれば、その会社で我慢して働く必要は無いと思います。
それでも履歴書に傷が付くとか、転職できるような状況ではないと仰るのであればそのまま働き続ける事は止めませんが、うつ病の悪化と付き合いながら仕事を続けるだけの覚悟は持ってください。
③職場の上司か人事にしっかり状況を話した上で、少しずつ負荷を戻す感じでリハビリしながら仕事と向き合う
これは特に職場がないがしろにしやすい部分です。
よくあるのが、復職したらすぐにもとの負荷で仕事をさせる会社です。
こういった指示をする会社は問答無用でブラック会社と断定して良いです。
なぜなら、まずうつ病もリハビリが必要だという感覚がかけている事、あとはその感覚があったとしても人手不足でどうしてもすぐに第一線に戻さなければ仕事が回らないという状況であるという事自体が会社に余裕が無いという状態です。
もしかしたら、仕事が原因でうつ病になっていた可能性もあるわけです。
そこを掘り下げるだけの猶予をリハビリという形で少しずつ仕事に負荷を与えて無理なく仕事をさせてもらえるという環境を上司や人事と積極的に作る事が大事です。
もし、元の環境が自分に合わなければ異動をしてもらう事も一つの手でしょう。
そういった相談をしっかり会社側として、自分に極力負荷を与えない事が大事です。
④復職後もしっかり病院には通い、経過を報告しながら場合によっては服薬での治療は継続する
これも意外とないがしろにしがちです。
うつ病は会社通勤できるようになったら行く必要は無いといった意識は大きな間違いです。
そうそう簡単にうつ病は治りません。結局私も初めて発症してから一時寛解した時期もあったものの結局14年の付き合いになります。
その間病院も転々としながら、結局自分の病気と真摯に向き合えてなかったという現実があります。
※余談ですが、今もこのブログを書きながら自分の不甲斐なさを思い出して自分を叩いてしまいました。
それだけに、うつ病は簡単に治るものではありません。
なので、通院の周期は長くしても良いと思いますが、自分の都合で通院をやめずしっかり通院して、もう大丈夫と医師に言われるまでは、経過や症状について医師に相談をする事が大事であり、そうする事によって自分も安心感を持てるようになるものです。
加えて、減薬についても、特に抗うつ剤や睡眠薬の場合は禁断症状も出るものです。
自らの判断で減薬や弾薬を勝手にするものではありません。
どんなに第一線で活躍する人も、精神疾患・障害で薬を飲み続けている人もいるくらいです。
結構、服薬を反対する方も多いですが、医師に処方された薬は用法用量をしっかり守って服薬する事も大事です。
以上、注意4点についてでした。
復職は、相当なプレッシャーを受けます。
それだけの一大事な事であるにもかかわらず、生活水準を優先しすぎて焦ってしまい、仕事に耐えられず更に生活水準を下げて自己卑下に陥る可能性が多大にある行動です。
それまでに、復職におけるプロセスはある程度慎重に、また自分に負荷をかけすぎない、頑張り過ぎない姿勢で向き合えば、いずれ元の環境に戻って働けるようになるのかなと感じています。
まずは、無理だけはしないで下さいね。
今回は以上です。
次回もよろしくお願いします。