うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

うつ病が治りにくい理由

どうも、うつぶきです。

 

久々の投稿となりました。

 

今回は、うつ病って治りにくいとは聞くけどなぜ治りにくいのか、私の見解を綴りたいと思います。

 

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結論から言いますと、うつ病が治りにくい理由は以下であると考えます。

 

①他の病気と違い、物理的に治す事が難しいため医者の助言や服薬意外にも、本人の直す意思や行動が必要となる

②本人の辛さと、周囲(医者も含む)の辛さが乖離している事が多く、互いに共感しあいながらうつ病の療養に向き合いにくい

うつ病は治すのに時間が掛かるのに、体調よりも生活水準を優先してしまうため、体が動いたら無理して働く事によりうつ病をこじらせやすい

うつ病の根本原因に対して目を背ける傾向があり、一度寛解してもその原因となる行為を再度実行してしまい、リバウンドの如くうつ病を再発して悪化させる

 

それでは、一つずつ解説していきたいと思います。

 

 

 

 

①他の病気と違い、物理的に治す事が難しいため医者の助言や服薬意外にも、本人の直す意思や行動が必要となる

 

うつ病は精神的な疾患となります。

よく脳の病気とも言いますが、それは確かにそうではあるものの、だからといって他の難病のように大掛かりな手術により物理的に治したりする事はできません。

 

以前にも書いたかもしれませんが、今の主治医が話していたことは、

「精神科の医者が出来る事は、患者の話を聞く事と紙を書く(記録を残したり書類を書く)事、症状に適する可能性のある薬を出す事だけです」

と言っていました。

 

そのため、当然医者の助言をしっかり守ってさらには自ら治そうとする意識を持って行動することも必要になってきます。

 

ここで主治医と相性が合わなかったり、うつ病を治そうという意識が遠のくと、当然助言を受けた内容も実践出来なくなりますし、更にうつ病に対する自分を追い詰めることになっていきます。

 

うつ病初期の時はほぼ必ずと言っていいほど何も出来ないしやりたいとも思わない、さらには自分の存在を否定までしてしまうものです。

 

まずは体が動けるようになるまで休み、何かやりたいと思ったら少しずつうつ病と向き合う行動を一つずつやっていけばいいと考えます。

 

 

②本人の辛さと、周囲(医者も含む)の辛さが乖離している事が多く、互いに共感しあいながらうつ病の療養に向き合いにくい

 

これが結構やっかいなものです。

 

なんだかんだうつ病も社会問題になりつつある病気なので、未だにうつ病は甘えだと一蹴する人がいる中、少しずつ理解も得られてきたのかなとも感じています。

 

ただ、うつ病は本人が出来る限りの頑張りをすればいいだけの話であり、周囲から頑張ってと鼓舞すると、逆に本人を追い詰める結果にも繋がります。

 

①でも話しましたが、結局うつ病を治すには本人の努力も必要になるのは否めません。

 

但し、その努力のペースはマイペースにやってもいいものです。

そのマイペースを乱す原因が、うつ病の辛さに対するイメージの乖離です。

 

確かに頑張って治す病気ですが、それを周囲が鼓舞したり、甘えだと厳しい言葉でプレッシャーを与えてしまうと症状は悪化する一方です。

 

実際問題、まだうつ病に対して鼓舞してしまう健常者は多いです。いくら友人や家族であっても、うつ病に対してそっと見守るのも一つの最善策であると考えます。

 

 

うつ病は治すのに時間が掛かるのに、体調よりも生活水準を優先してしまうため、体が動いたら無理して働く事によりうつ病をこじらせやすい

 

次なる問題が生活水準です。

 

うつ病はどうしても重度の体調不良を招くので療養となると長い期間仕事が出来なくなるものです。

 

そのため、生活の不安から無理して復職や転職をしようと考える人が非常に多いです。

 

人それぞれ生活環境が違いますから、どうしても食べていくには仕事をしないと無理だと考える人も多いですが、こういう時は一度手当や障害年金について調べて無理なく療養生活が出来る基盤づくりをしてみても良いのではと考えます。

 

生活の基盤づくりは、働く事だけとは限りません。

障害年金傷病手当金・失業保険・生活保護など、しっかり申請すれば得られる手当は意外とあります。私も失業して療養生活に入る時は最低限の生活基盤だけはしっかり固めました。

 

無理して働こうと言う意思があるなら、まずは甘んじて手当を受けて時間を掛けて療養することも一つの手段です。

 

何度も言いますが、うつ病はそう簡単に治る病気ではありません。

 

例外的に、仕事をする事でメンタルを安定されられる患者もいたりはしますが、大抵はじっくり時間を掛けて体を治してから普段通りの生活習慣を取り戻すリハビリをするのが一般的な治療法なんですから、長期間休んでも最低限生活が出来るよう療養環境を作る事が大切になると考えます。

 

 

うつ病の根本原因に対して目を背ける傾向があり、一度寛解してもその原因となる行為を再度実行してしまい、リバウンドの如くうつ病を再発して悪化させる

 

一番うつ病をぶり返しやすい理由かつ、一番うつ病を患う人にとって耳が痛くなる理由になります。

うつ病を引き起こす理由は多々あります。

 

・仕事のストレス

・人間関係の悩み

・幼少期の辛い思い出

・災害や離別などによる環境の変化

・疾病の後遺症による体調不良

 

等々、理由は様々です。

これ等を紛らわすために、自傷・暴力・OD・飲酒・喫煙・ギャンブル・買物・性交渉など、色々な依存の影響で健全な生活習慣に少しずつヒビが入り、気付いた頃には体に沢山の傷を負ったり、依存症により大切な生活費を失ったり、内面から体を壊したりなど、取り返しの付かない状況へと発展してしまいます。

 

これ等を解決するためには、療養して心に余裕が出来てから再度うつ病を引き起こした理由を解決する事が大事です。

 

どんなに解決が出来ないと思っていても、発想の転換で解決できたり、誰かに話してよくよく客観的に考えたら自分が勝手に思いつめすぎて大した事が無かったと感じる事も多いものであり、ネガティブに考え続けて無理と言う言葉で頭の中をいっぱいにしすぎている可能性も有ります。

 

まずは冷静になった時に客観的に問題の解決について考えてみることです。

 

それにより、再度生活習慣を壊す行動を抑止することにも繋がります。

 

 

 

以上、それぞれ詳しくお話させて頂きました。

 

とはいえ、どちらにしろうつ病は治すのに時間が掛かりやすく、寛解と再発を繰り返すため、治そうという気持ちを長い時間維持することも大変な病気です。

 

頑張りすぎず、体や心に正直に少しずつ普段の生活を取り戻してうつ病の問題を解決する。

 

もし、共感できる仲間がいなければSNSで同じ境遇の方と意見交換し合って前を向けばいいんです。

 

何よりもゆっくり時間を掛けてうつ病と向き合っていこうではありませんか。

 

 

 

今回は以上です、

 

次回もよろしくお願いします。