うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

ポジティブとネガティブの使い分けについて

どうも、うつぶきです。

 

今回は、よく幸せになる為にはポジティブシンキングになりましょうとは言いますが、改めてポジティブとネガティブについてメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。

 

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最初に結論から申し上げますと、

 

・人間は危険を回避する為、ネガティブシンキングしやすくできている

・ネガティブシンキングは決して悪い事ではないが、必要以上に考えすぎるとうつ病や不安障害になりやすく、体に支障をきたす

・そのため、普段からネガティブシンキングになり過ぎないようにホメ療法等でポジティブシンキングを意識付けをしたり、運動でネガティブシンキングを忘れるようにすると良い

 

 

それでは詳しく解説していきたいと思います。

 

まず、ポジティブとネガティブのメリット・デメリットについて簡単に挙げると

 

・ポジティブシンキング

 メリット  難しいことでも積極的に行動が出来、リスクを受け止められる

 デメリット リスクに対する危機感が乏しくなり、身の危険に晒される

 

・ネガティブシンキング

 メリット  リスクに対して慎重に考える事が出来、危険を回避する事が出来る

 デメリット リスクに過剰に考えすぎて行動が出来ず、失敗や危険を過剰に恐れる

 

になります。

 

 

意外なのが、ポジティブシンキングにもデメリットがあり、ネガティブシンキングにもメリットがあるという点でしょうか。

 

こうして考えると、ネガティブシンキング自体が悪いものではないのです。

なぜなら、ネガティブになる事で身の危険を回避しているのですから。

 

しかし、実際うつ病になった時はポジティブな意識を持ちましょうと言われたり、健康的に幸せになる為には積極的にリスクをとって行動しましょうとか言われたりします。

 

 

では、なぜ人間はポジティブに思考を傾けたほうが良いのでしょうか?

 

 

そもそもネガティブシンキングは身の危険を回避する為、人間に予め備えられている思考です。

小さい頃は何が危険かわかりません。そのため色々と試してみて負傷したり失敗したりしてその行動を繰り返さないように学習します。この学習をする為にネガティブシンキングが働きます。

 

これは大人になってからもそうでしょう。

例えば、会社に入って業務を与えられ、失敗して叱責される事で学習します。

 

なので、ネガティブシンキング自体は普段から備えられているものです。

※そもそも失敗を繰り返したり危険なリスクを恐れないとなると双極性障害ADHD等の別の障害の可能性があります。

 

逆に言えば、最小限のネガティブシンキングで十分なのです。

 

私もそうですが、うつ病等の気分障害や不安障害、適応障害等を患う人は過剰にネガティブに寄ります。

ネガティブシンキングのデメリットであった「考えすぎて行動が出来ない」くらい考えすぎてしまうと、普段の生活に支障をきたします。

 

例えば、眠れなくなるとか、食事が出来なくなるとか、そうした生活の支障が積み重なり体の症状になって現れてきます。

 

また、人間はネガティブシンキングがしやすいように出来ているので、その事ばかり考えてしまうと、記憶に刷り込まれてしまい、より一層行動を抑止してしまうことで、何も出来なくなるという負のスパイラルに陥るわけです。

 

 

それを避ける為にも、普段からポジティブな考えを持ちながら行動する方が健康的で幸せになれるというわけです。

 

それでも、うつ病を患ってしまうとネガティブな感情は早々簡単に切っても切り離せないものです。

 

それを忘れさせる為に、よく周囲から何か手を動かしたり運動を勧めてきます。

 

うつ病で体が動かないから運動なんて出来ませんと仰る方もいるでしょう。

私もそうでした。しかし、悔しいながらも運動はうつ病の克服にはメリットが多いです。

 

主な理由として、

 

・運動で体を温めることで、ノルアドレナリンが分泌され交感神経が働きやすくなり、活動意欲が湧く

・体を動かす事に集中するため、ネガティブシンキングをする隙を与えない

 

この二点が挙がります。

 

余談ですが、よく、やる気を出す為にエナジードリンクに頼る人が多いですが、それはブドウ糖やカフェインで少しの時間だけ無理やり体を働かせているだけで、飲んでから行動した後の疲れが増幅し、活動意欲の向上にはあまり効果は無いそうです。

もし、やる気を出したいのなら階段昇降やステップを踏むなどのちょっとした運動を数分する方がずっとやる気の向上に繋がるそうです。

 

また、まだ運動が出来るほどの体力が無いと言う場合は、1日の数分間だけでもポジティブな事を振り返ると良いです。

 

ポジティブシンキングを磨く良い方法として挙げられるのが、ホメ療法です。

 

簡単に説明すると、一日を振り返り、自分が頑張った事に対して記録を残す方法です。

 

私も一時期やってましたが、最初はなかなか自分を褒め称える事が思いつきません。

それだけ、普段の行動に対してネガティブな意識しか持てなかった証拠でもあるのですが、続けていくうちに自分の存在意識とか自分の行動に対する自信をつける事が出来るようになるので、おススメです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回もよろしくお願いします。