うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

精神の安定に対する発言について

どうも、うつぶきです。

 

 

昨日はちょっと、自分も憤りを感じるツイートがあったのでその件について触れようかなと思います。

 

ツイートそのものを晒す気はありませんが、事の発端は、ある人の恋人や友達を選ぶ時の基準に関するツイートでした。

 

簡略して話すと、「恋人や友達を選ぶなら、精神の安定している人と付き合ったほうが良い。精神が安定しているか?という目線で人を選ぶのは役に立つ」といった内容のツイートに10万オーバーのファボと3万以上のRTが付きました。

 

まず一つ言いたいのは、恋人や友達を探す基準としては人それぞれ考え方がありますから、精神が安定していない人と離れることに対しても反対はしませんし、我々も根性論や精神論をぶつけてくるような相手とは離れる傾向があるので、特に基準そのものに対する反論はありません。

 

しかし、Twitterというある意味公共の場でしかも心理療法をベースにした情報発信をしている人が、精神の安定している・していないと差別するのは何事かと思いました。

 

しかも、その発言に10万オーバーのファボと3万オーバーのRTがあったわけです。

ある意味、ファボした人は勇気を持って発言してくれたと称えている事でしょう。

 

やはり精神疾患に対する偏見や差別というものの実態が浮き彫りになったツイートだと思います。

案の定、レスには賛成するものと反対するものとで真っ二つに別れ、私も思わず引用RTで反論してしまいました。(拡散すべき内容ではなかったのにも関わらず、どうしても許せなくて引用RTしてしまった事には反省しています。)

 

 

もし、今回のこのツイートに対して、賛同する方がこの記事を見ているのであれば、これだけは意識してもらいたいです。

 

 

あなたはずっと精神を安定し続けられるのですか?

 

もし、友人や恋人の心が病んでしまったらすぐに切り捨てるのでしょうか?

実際フォロワーの方の中には本人がうつ病精神疾患を患ったことにより仲違いになって友人が離れたり離婚したという方もいらっしゃるようです。

しかし本当の友情や絆はこのように苦しんだ相手に対しても手を差し伸べたり、協力したり、見守る事が出来て結ばれるものなのではないでしょうか。

 

確かにここまで意識できる相手はそう簡単に見つかりません。だからこそ親友は1人2人いれば十分だといわれる理由になるのですが、こういった精神の安定に対する偏見を持って生活していると恐らく一生本当の友情や絆を結ぶ事など出来ませんし、いずれ家族を持ったとしてもそれは信用の関係で、何か家族が病気になったとか辛い思いをしたという時に手を差し伸べられませんし、その時は家族や友人と縁を切りますと言っているようなものです。

 

ここまで前置きが長くなりましたが、それは逆にあなたが精神が不安定になってしまった場合、周囲に切り捨てられてもいいと覚悟しているのでしょうか?

 

そこまで腹を括って周囲と関わりを持っているのであれば何も言いません。

それは我々のような精神疾患を持つ人にはならない自信があり、そういった病気になる事が信じられないと言っているのと同じなのですから。

 

しかし、これだけははっきり言います。

 

精神疾患を患う可能性が0%という人はいません。

 

人間ストレスの無い人生などまずあり得ません。

必ず色々なストレスに晒されながら生活しています。もしも全くストレスの無い生活を過ごしているとしても、小さなことでもトラブルに晒されることがあれば誰でも精神疾患を患う可能性がはらんでます。

例えば病気・被災・死別を含む別れなども大きなストレスになり得ます。最近毎日痛ましいニュースを見るじゃないですか。まさかこれ等の事件を他人事だと思って、私は大丈夫だと思ってませんよね?

 

こうした突発的な出来事一つで人間は精神的に追い込まれるものです。

 

かといって、そうなったらそうなったでどうにかなると考えることについては何も反論はありませんが、単純に誰しもがなりうる精神疾患に対して、頭ごなしに差別する事、しかもそれを正しいと拡散する事に、大きな憤りを感じました。

 

こうした考えが蔓延している限り、今後も精神的に追い込まれた人に対して差別や格差が広がり続け、生きる事に対して更に困難な世の中になってしまいます。

 

もはや、日本人の大半が自分の身を守ることに精一杯で他人の事まで考えられませんという現実が浮き彫りになった出来事だと思います。

 

 

どんな人間と付き合っていくかは自由です。

ただ、まだまだ精神的に弱い人間を差別する社会である事が残念であり、これからはこういった精神的にマイノリティな人間が胸を張って前を向いて歩けるような社会になったらいいなと願うばかりです。

 

 

今回は以上です。

 

ちょっと、締めが雑だったかもしれませんが、私の憤りを書きなぐらせて貰いました。

 

次回も、よろしくお願いします。