うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

うつ病に対する理解

どうも、うつぶきです。

 

今回は、うつ病に対する理解」について考えてみたいと思います。

 

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うつ病自体は2000年ごろ、ITバブルが崩壊したころから一般的にも浸透してきた病気なのかなと思います。

 

かく言う私も、社会人になるまでうつ病と言う言葉自体も分かりませんでしたし、気分の変調は普段から激しい方かなとは思っていましたが、特にそれが病気に発展するとは思ってもいませんでした。

しかし、社会人になり、私もうつ病と診断される少し前くらいから、生活水準から、考え方、物事の取り組み方等のあらゆる変化に順応できず、ついにうつ病と診断されてしまいます。

うつ病を患ってからも、寛解⇔再発を繰り返しながらも、何とか仕事にしがみ付こうとしましたが、結局6社会社を転々とした後、最後は戦力外通告を受けて、社会からはじき出されるわけです。

 

そこでまず感じたのが、やはり、現実はうつ病ならびに精神疾患についてまだ社会は認めて無いのではないかと疑い始めます。

良くありがちな健常者から見たうつ病者のイメージは、

 

・甘えている

・努力が足りない

・我慢が足りない

・やる気が無い

・考えてない

 

といったところでしょうか。

 

しかしうつ病を患う人に基本怠惰な人はいませんし、逆に真面目で精一杯頑張る人です。ただただ、自分のわがままだけで仕事にやる気を出せない人はニートに分類されます。

 

正直健常者はうつ病者 = ニートと考えている人が意外と多いのかなと考えています。

 

私の親父はこの考えをつい最近まで持っていた人です。

世の中はお金を稼ぐ人が一番偉い、お金を稼がない人は食べる権利が無い、人より金が優先という典型的な仕事人間でした。

家族サービスよりも仕事を優先し、帰ってきたら仕事のストレスで普段から家族へ罵声を浴びせ、時にはDVまでする始末。当時はDVが浸透していなかったため、亭主関白で厳しい親父で片付けられていたものの、今同じ事をやってしまったら一歩間違えたら殺人事件まで発展する可能性もあったのではないかと思うくらいでした。そして、大人になってから、転職して初出社する直前くらいのタイミングで、親父はこう発言した記憶があります。

 

「我慢も金のうち」

 

この言葉を聞いて、実際、親父も仕事ではずっと我慢していたと言う事を知りました。その結果、家に帰った後はそのストレスを家族にぶつけていた訳です。

 

もし、私が今会社でうつ病もしくはストレスを我慢しながら仕事が出来ていたのであれば、親父と同じく、家庭ではDV夫になっていたのかもしれません。自分はそんな親を反面教師と捉えて、ストレスを自分の中で消化しようと頑張っていたのだと思います。また、親のDVが影響して、主従関係にも敏感になってしまい、普段から周囲、特に目上の人の顔色をうかがう癖がついて、さらに自分を追い込んでしまった結果、うつ病と不安障害を発症してしまったのだと思っています。

 

これはあくまで仕事に対しての話ですが、結局のところ、健常者とうつ病者の最大の違いは、

 

ストレスの捌け口が有るか無いか

 

これ一点に絞られると思います。

 

健常者の傾向として、

普段からストレスを感じる人は何かの機会でストレス解消ができている人や、ストレスになる事を上手く避けれている人、逆にストレスを感じていない人は、仕事自体に信念や目標があって、ストレスを成長のバネに出来る人、もしくはただ、ストレスに対して鈍感なだけの人。これくらいなのかなと思います。

逆にうつ病者は、

ストレスに真っ向で受け止めた結果、抱えきれずに体調まで影響を及ぼしている人で、ストレスを感じない人はほぼいないと思います。

 

これを考えると、もしかしたら、親父も私のようにストレスをぶつけないように我慢していたら、今の自分と同じ様にうつ病になり、しかもまだ世間に認知されていない病気と立ち向かわなかればならない危険性もあったというわけです。

 

 

こう考えれば、今尚健常者である方々も何か大きなストレスをきっかけに、うつ病になる可能性があるという事になります。

 

 

しかし現実問題、会社に残る一部の健常者は今尚、うつ病を甘えだと言っているのです。

 

もはや、我々うつ病者は、うつ病を理解できない健常者とはわかりあうのは無理だと開き直る事が何よりのストレスの捌け口であり、うつ病克服の道の一つであるのかなと感じています。

 

うつ病は理解できない人にとってはいくら訴えてもムダです。

なぜなら理解できない人は我慢が正義だと思っているから。

 

 

そういう人間関係は、思い切って切り捨てる事が一番です。

 

 

自分の病気と向き合いながら、自分の能力の限界を認めて、さらにうつ病を理解できる仲間と触れ合う。

 

 

とりわけ、うつ病で辛い思いをしながら、ここまでの環境を構築する事は難しいですが、もしも、本気でうつ病を克服して元気に社会に戻りたいのであれば、今一度、自分に置かれている環境を客観的に見つめなおして、癌になる事や人間関係を断捨離して、空いたスペースに新しい事や人間関係を少しずつ埋めてみては如何でしょうか。

 

 

今回は以上です。

 

また次回もよろしくお願いします。