療養中の遊びは許されるのか
どうも、うつぶきです。
今回は精神疾患の療養における遊びについて考えてみます。
なにせ、療養中の状態は遊ぶ事など出来ないだろうという考えや意識が一般的なようです。
「遊ぶ余裕があるなら仕事出来るよね?」
精神疾患を患い休職など、療養期間に入った方は大体の方がこういった言葉を目上の人に言われた事ががあると思います。
しかし、なぜそこまでして遊ぶ事に対して悪いイメージをもたれているのかが不思議でなりません。
たしかに、遊びは仕事で溜まったストレスを解消するためのものである事は間違いありません。
と言う事は、そのストレスを発散する事が出来なくなってしまったらストレス過多で体調を崩すわけですよね。
と考えれば、精神疾患の療養中に遊ぶのは一種のリハビリであると捉える事が出来ます。
当然自立するために仕事と遊びどちらがどちらの方が大事であるかは仕事です。
稼ぎが無いと生きる事ができませんから。
しかし、その稼ぎにだけ集中しすぎて、ストレスの捌け口がなくなると体調を崩す事は目に見えています。
ちょっと脱線しますが、私は趣味の繋がりでバリバリ働いてしっかり稼ぐ人やお偉いさんと面識をもつ事があるのですが、そういった方々は日々何かしら遊びを取り入れています。
仕事が終わった後の余暇の使い方については人それぞれ違いはあると思いますが、バリバリ働く人になればなるほど仕事が終わった後の夜にバリバリ遊んでいるイメージがあります。
その遊び方も、飲みに出かける、ジムでトレーニングする、趣味に没頭する、仲間とゲームをする、読書や映画鑑賞をする等、色々な手段があるものの特に仕事のストレスや鬱憤をその日のうちに吐き出すことに長けているというイメージがあります。
かといって、じゃあ仕事の後は遊べと言うわけでは無いですが、何かしらの手段でストレスを発散できないと結局、日々のストレスが積もっていき、精神的に自分を追い詰め、体調不良に発展して、精神疾患を患うといった結果になります。
話は戻しますが、やはり、仕事と遊びが両方とも機能していなければ自立して生きる事は難しいです。
そのためにも療養中は家で静養する事ばかり集中するだけでなく、少しずつ外へ出かけて遊びや趣味に時間を使うという事は健全な生活を取り戻すために大切な事になります。
ただ、健康上や精神衛生上の制約として、日々の生活リズムが崩れてしまうような遊び方や、コストが掛かりすぎること、お酒など精神疾患の療養に不利に働く遊びはちょっと控えるべきだとは思いますが、1日の数時間を好きな場所へ出かけたりやりたい事をして過ごすと言うのはむしろ療養の一環に結びつくと考えます。
と、ここまで遊ぶ事は悪くないと思っても、社会の考え方で未だに認知されているのが、「療養中は遊ぶ事などできない」といった偏見です。
確かに、ガンなど手術を要するような大病を患った時や、インフルエンザなど体が動かなくなるような病気を患った時は動く事などできないでしょう。
この意識を精神疾患も同じものと勘違いしている人が非常に多いです。
精神疾患は、ストレスや過労による体調不良で健全な生活が出来なくなる病気です。
よって、仕事はさることながら、ストレスを発散する行為も出来なくなります。
その療養の一環で遊びを取り入れる事は復帰するためのリハビリに相当するもので何も悪い事ではないはずです。
体が動けたらもう働けるよね?出かける事が出来るんだったらもう働いてもいいよね?
そんな考え方をする人は精神疾患を理解していない、もしくは精神疾患を持つような人とは仕事や生活をしたくないといった、ご縁の無い人です。
そういった人が近くにいるなら、とにかく無視していいと思います。
実際復職に至るまでは、病気を患って出来なくなってしまった日々の生活を取り戻すために、日々の生活習慣を一つずつ取り返していく事が大事になってきます。
その生活習慣の一環に余暇の過ごし方として遊びというカテゴリも含まれて良いと考えます。
また、遊びは取り戻す生活習慣の中では容易な方です。
であれば、仕事や家事のリハビリの前に遊びのリハビリから行うのも決して不自然な事ではないはずです。
遊ぶ事が出来て頭をスッキリする事が出来るようになれば自ずと生活習慣や仕事に対して意識が向いていくはずです。
まずは何かしら行動が出来るようになったら、積極的に遊びを取り入れてみましょう。
今回は以上です。
次回もよろしくお願いします。