うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

素直になる事について

どうも、うつぶきです。

 

今回は、うつ病を乗り越える時にどうしても必要となる「素直」について考えてみたいと思います。

 

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どうしても、抑うつ状態になるとありとあらゆる事に対して素直に受け取れなくなるものです。

もしかしたら、そもそも性格的に素直に行動が出来ないと言う人もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、素直でいる事が精神疾患を乗り越えるためのステップである事は間違いありません。

 

そもそも、素直になれないと言う事は、物事を客観的に捉えられないと言う事になります。

 

物事を客観的に捉えられないと、本当は悪くない、むしろ良いと思われる物事に対しても否定的に決め付けてしまう、いわば「認知の歪み」が発生してしまいます。

 

この認知の歪みが自暴自棄や自己卑下、過度な不安を呼ぶわけです。

 

認知の歪みを発生させるきっかけとなる事は、人それぞれ色々あるのかなとは思いますが、一ついえる事は、そうなった物事そのものが原因ではなく、そうなった物事に対してどう捉えたかが原因となって、それが過剰に否定的に捉えた時に認知の歪みが発生します。

 

どんなに本人にとって辛いと思ったとしても人によっては前向きに考える事も可能です。

 

たとえば、仕事で大きな失敗をして多大な損失をしたとしましょう。

 

その失敗を「この失敗さえなければこんな損失にならなかったのに」と否定的に考える人もいれば、「この失敗で大きな損失を受けたがそれによって次はこうすれば成功するかもしれない」と失敗自体を客観的に捉える事が出来る人もいるわけです。

 

もう一つ、達成が難しい任務を任された時を例に挙げてみると、

 

その任務を「こんなの成功するわけが無い」とやらなければ分からないのに、出来ないと決め付けて行動できない人もいれば、「難しいけどやれるだけやってみよう」ととりあえず素直に行動する人もいます。

 

こういった一つ一つの出来事や指示に対して素直に捉えられるかで、思考と行動に大きく差が生まれます。

 

 

そう考えるとうつ病を乗り越える時も同じではないですか?

 

うつ病と向き合うときは、うつ病になった原因について客観的に向き合わなければならないのです。

これが、普段から接する人や仕事がきっかけでうつ病になった時はより辛くなります。

 

ありがちな思考が、

 

「また復職しても辛くなるのが解かっているけど戻らなければ生活が出来ない。」

 

ではないでしょうか。

 

けっして仕事そのものが原因ではないのです。

仕事に対する一方的に否定的な考え方がうつ病を誘発しているのです。

 

この考え方を客観的に考えて素直に行動すればいいのです。

 

「ダメならダメでいいからまずはやってみよう」「この仕事が自分に負担をかけているから別の仕事を探そう」

 

かなり両極端な意識になってしまいましたが、それでも先程みたいに否定的な思考をずっとループしているよりは現実を素直に受け入れて行動しようとする意識をもっています。

 

これだけ素直になれば行動ができ、行動ができるという事は否定的な辛い事を考える暇を潰します。

 

「あれはダメだ」「こうであるべきだ」「~しなければならない」といった白黒をはっきりさせた否定的で主観的な考え方は行動を抑止して余計に否定的な思考でがんじがらめにさせ、そのストレスによって体調不良という形でうつ病を患います。

 

ある意味、うつ病を治す一番の薬は「素直になる」ことなのではないかと最近は考えています。

 

まだまだ、この先の不安や葛藤で苦しんでいる方も多いと思います。

 

常に前向きにとは言わないものの、少しずつ自分ならびにうつ病になったきっかけを客観視して、もっと別の視点から見直してみてはいかがでしょうか。

 

極論ですが、人間は生きているだけでも何かしら貢献しています。

また、周囲があなたを否定的に扱っても、日本人全体で考えれば、ほとんどの他人があなたの事を見下してはいません。

ツイッターでつぶやきに対して共感を得ているじゃないですか。

 

少しずつ自分に素直に見つめなおす事で自分に自信を持ち、今の療養生活をより効果的なものへと変化させていきましょう。

 

 

今回は以上です。

 

次回もよろしくお願いします。