うつぶき ~うつを克服し、その経験を力に変える~

うつ病・不安障害で療養中の私が、発症して感じたうつ病に対する考えや、うつ病を乗り越えるために自分が今実践している事、たまにはただのプライベート日記など、同じ病気と戦う方々と共に乗り越えていくための記事を綴っていきます。

うつ病と自己啓発

どうも、うつぶきです。

 

今回はうつ病を患った時の、自己啓発の考え方について綴りたいと思います。

 

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何より、うつ病の症状が重い時は特に自己啓発など考えないとは思いますが、ある程度症状も軽くなり、少しずつ体が動くようになった時、自己啓発という形で何か貢献したいといった気持ちになりやすいかと思います。

 

しかし、実際社会人として体調管理が保てず、うつ病になったと言う方が多いと思うので、なかなか社会に戻ると言うこと自体に不安や抵抗を感じる事が多いです。

 

では、療養中で体調に多少の余裕が出てきた時は何を考えればいいのでしょうか。

 

これは、私も今一番の課題としている事ではありますが、まずは小さな貢献をこまめにするというのが一番なのかなと考えます。

 

実際、心理学的に人に貢献する事で幸福感を得やすいといわれています。

 

ただ、皆様の中には、今まで人に尽くしすぎて体調を崩したという方も多いのではないでしょうか。

 

自分の身を滅ぼしてまで、人に貢献する必要はありません。

 

むしろ、ちょっとした気遣い程度で良いのです。

 

もし、身銭を削るような貢献であれば自分にも何かしらの見返りがあっても良いと考えます。

 

とにかく相手も、自分も満足できるような貢献をする事がうつ病の時の自己啓発に繋がると考えます。

 

では、何をすればいいのでしょうか。

 

なんて事はありません、家の中であれば、掃除・洗濯・料理など無理なく出来る家事をしたり、外であれば困った人を見かけた時に手を貸すくらいの考え方で十分です。

 

なにも、体が動くからといってすぐに仕事に戻ったり、パートみたいな仕事でお金を稼ごうと焦る必要はありません。

 

仕事をする事が全ての貢献ではありませんから。

 

まずは自分のできる限りの小さな貢献を積み重ねる事で徐々に自分を高めていけば良いのかと思います。

 

また、この貢献がずっと続けば良いのですが、突然また不意に抑うつ状態に悩まされる時が来ます。

 

その際は、無理をせずに再度体を労わるのです。

 

何より自分の体が動かないなら、自己啓発とか人に貢献するなんて余裕はありません。

 

特にうつ病「三歩歩いて二歩下がる」といった感じで回復に向かいます。

 

この「二歩下がる」状態に陥った時、自分を追い詰めてしまうケースが多いものです。

 

その影響で更に自分を追い詰めたり、絶望感に悩まされる事もあるでしょう。

 

その時は、結果的に一歩前進しているというところにフォーカスを当てて下さい。

 

決してスタートから後退しているわけではございません。

 

その意識が大事でこれがうつ病の時の最大の自己啓発に繋がると思います。

 

 

余談ですが、一時期、自己啓発本も読み漁った事もあります。

 

自己啓発本は、成功者の主な手法や科学的な論証をずらずら並べているものです。

 

確かにうつ病を乗り越えた後に社会で大成したり、ビジネスで成功したりするという目標であれば参考にしてもいいのかもしれません。

 

しかし、それがどんなに科学的に論証している事だったとしても、それはうつ病を治す段階ではハードルが高すぎるものですし、実際そういった自己啓発本を書いている人は、あくまで幸せになりたいとか、金持ちになりたいという人に対して売っている本なので、うつ病を治して安心に生活したいという人にとって、自己啓発本は逆に害になる事もしばしばあると考えます。

 

 

うつ病と向き合う段階では、そこまで難しいことに取り組む必要はありません。

 

まずは、小さな貢献を沢山する事、これだけを意識しつつ療養生活を過ごしていけばいいのかなと考えます。

 

 

今回は以上です。

 

次回もよろしくお願いします。